2026年5月23日、第13回すきゾ!オープンダイアローグ勉強会を開催しました。
資料をもとにした振り返り
今回の勉強会も前回と同様に、講師の福士さんが作成してくださった資料をもとに、オープンダイアローグの大切なポイントを振り返るところから始まりました。
福士さんの資料は要点がとてもわかりやすく整理されており、継続して参加している方にとっては、これまでの学びを再確認する機会に、初めて参加された方にとっても、オープンダイアローグの考え方に触れやすい内容となっていました。
3つのチームに分かれてワーク
振り返りの後は、参加者が3つのチームに分かれてワークを行いました。
オープンダイアローグでは、何か一つの正解を導き出すことよりも、それぞれの声に耳を傾け、対話を続けていくことが大切にされています。
私は、チームの中でリフレクティングを担当しました。
話し手の方が語るつらい体験を聞きながら、「自分が同じ経験をしたら、とてもつらいだろうな」と感じました。その一方で、そこから「私だったら」と自分の話に置き換えてしまわないよう、気をつけながら言葉を返しました。
相手の経験に心を寄せることと、相手の経験を自分の物語にしてしまうことは、似ているようで異なります。相手の言葉を相手のものとして大切にしながら、自分の中に生まれた感情や考えを伝えることの難しさを感じました。
聞き手が担う役割
聞き手は、話を聞きながら語りを引き出すだけでなく、対話の場を整理するファシリテーターとしての役割も担います。
話し手の言葉を受け止めながら問いを投げかけ、参加者が言葉を交わせる場を整えていくことは、難易度の高い役割だと感じました。
今回の聞き手の方は、話し手の言葉を大切にしながら、うまく場を進めてくださいました。
チームごとに異なる対話の色
ワーク後の全体での振り返りでは、それぞれのチームでどのような対話が行われたのかを共有しました。
同じワークであっても、集まった人や語られた内容によって、場の雰囲気や対話の展開は大きく異なります。チームごとに生まれる対話の色がまったく違うことを実感しました。
アドバイスとオープンダイアローグ
あるチームでは、女性の話し手が語った恋愛の悩みに対して、男性の参加者たちがアドバイスをするような場になったことが共有されました。
アドバイスとオープンダイアローグの関係については、私自身も常々、難しい問題だと感じています。
アドバイスをすることによって、話し手の気持ちや考えよりも、聞き手が考える「正しい答え」が前に出てしまうことがあります。そうなれば、話し手の「私はどう思っているのか」「私はどうしたいのか」が置き去りにされてしまうかもしれません。
一方で、話し手の考えや気持ちが置き去りにされず、きちんと聴かれ、共に考えられることが守られているのであれば、アドバイスもまた、話し手が自分自身の気持ちを見つめるための材料になり得るのではないかと思いました。
大切なのは、アドバイスをするか、しないかという形式だけではなく、その場で話し手の声が守られているかどうかです。
話し手の考えや気持ちがきちんと聴かれ、本人が自分の言葉で考える余地が残されていること。その土台が守られていれば、ほかの人から差し出される言葉も、参加者とのあいだで水平に対話を広げ、同時に、自分自身の内側を垂直に見つめていくための材料になるのではないかと思います。
今回の学び
今回も、たくさんの学びを得るとともに、対話について大切なことを考えるきっかけをいただきました。
オープンダイアローグについて資料から学ぶことと、実際に対話を経験すること。その両方を重ねることで、理解が少しずつ深まっていくように思います。
ご参加いただいた皆さま、そして今回もわかりやすい資料と学びの機会を用意してくださった福士さん、ありがとうございました。
次回のすきゾ!オープンダイアローグ勉強会も、どうぞご期待ください。



コメント