今回の勉強会は、すきゾ!回9名、PureLight回28名と、多くの方々にご参加いただきました。テーマは「リフレクティング」。講義と実践を組み合わせながら、オープンダイアローグの根幹にある「言葉を場に差し出す」という体験を深める時間になりました。
リフレクティングの振り返り
最初に、講師の福士さんよりリフレクティングの復習を行いました。
リフレクティングは、話し手にアドバイスや評価を返すのではなく、自分の内側に浮かんだ言葉を「場」に差し出す営みです。
それは、まるで言葉を場の中心にあるお盆にそっと置くような感覚。直接的に返すのではなく、開かれた形で場を共有することが大切であると改めて学びました。
リフレクティングワーク
講義の後は、実際に運営メンバーの生の悩みを題材にオープンダイアローグを行いました。
福士さんが話を伺った後、参加者は4人グループに分かれ、順番にリフレクティングをしていきます。
私自身もグループに入り、浮かんだ言葉を「話し手に向ける」のではなく、「場に委ねる」ことを意識しました。自分の中から生まれた声を、評価や結論づけではなく、不確実性を抱えたままそっと差し出す。その難しさと大切さを改めて感じました。
感想
振り返りの時間では、ある参加者が「言葉が直接的に話し手に向かってしまったかもしれない」「断定的な表現になってしまった」と自己省察していました。
その姿勢に触れ、私も含め多くの人が「自分の言葉の扱い方」に意識を向けるきっかけを得られたと思います。
オープンダイアローグの本質や概念は、まだまだ奥が深いものです。しかし今回、参加者がただ講義を聞くだけでなく、実際に自らの言葉を聴き、場に置く練習を始められたことは、大きな一歩だと感じました。
対話の時間
勉強会を通じて改めて感じたのは、「理想的な対話」の答えはひとつに定まらないということです。
けれども、その問いを持ち続け、探求をやめずに向き合い続けることで、少しずつ気づきや学びが深まっていくのだと思います。
次回の勉強会ではどんな発見があるのか、今からとても楽しみです。
参加者からの感想もいただきましたので掲載します。

リフレクティングの実践に参加しました〜
感じたことを短く話すことが難しいなと思いました。
いろいろと言葉にしたくなりますね。
話し手さんのお話を聞くことも意識していないと難しいなと感じます。
いつの間にか自分の経験と結びつけ決めつけてしまったり 自分の応答の方に気を取られてしまい話が聞けていなかったりしますね。
このグループのように 家族同士やケアラー同士の中では リフレクティングのありように特徴的なものがあるように思います。
応答の中のアイデアや経験談に気づきを得られる方が多いように感じました。
メンバー構成によっては リフレクティングで重ねられる言葉が異なるんだろうなとも思いました。
運営の方々はじめご一緒に参加されたみなさんありがとうございました!

 
  
  
  
   
    

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